ガーゴイルゲッコーがどんなヤモリなのかを詳しくご紹介します。
まだまだ流通量も多くないガーゴイルゲッコーは、その生態についても未だ明確ではないこともありますが、まずはガーゴイルゲッコーがどんなヤモリかを知っていただければと思います。
ガーゴイルゲッコーの生息地
生息地は ”天国にいちばん近い島” といわれる南国・ニューカレドニアです。
ニューカレドニアというと、ガーゴイルゲッコーのほか、クレステッドゲッコーやジャイアントゲッコーなど、同属のミカドヤモリ属が複数種生息しています。
ただし、ニューカレドニアは野生動物の輸出を禁止しているため、現在流通しているガーゴイルゲッコーは飼育下の繁殖個体のみですので、ニューカレドニアでヤモリを見つけたからといって日本に持ち帰るようなことは絶対にしないでください。
ガーゴイルゲッコーの食事
ガーゴイルゲッコーのエサは動物食傾向の強い雑食で、昆虫・果実・花などを食べます。
成体では週に2~3回程度、幼体はほぼ毎日の頻度で与えるのが望ましく、一度に与える量はガーゴイルゲッコーが食べられるだけ与える、といった具合です。
具体的な与えられるものとしては、昆虫ではコオロギ・シルクワーム・デュビア、果実ではバナナ・イチジク・マンゴーがあります。
また、それら以外にも最近では人工エサの種類も多数あり、粉末に水を加えペースト状にして与えるというエサが主流です。味の種類も多々販売されていますので、個体によっての好き嫌いにも合わせやすいのではないでしょうか。
我が家のガーゴイルゲッコーも稀に昆虫(コオロギ)を与えることはありますが、ほぼ人口エサで飼育をしています。人工エサは管理面においても容易なものが多いのでオススメです。
ガーゴイルゲッコーの外見
ガーゴイルゲッコーというその名の通り、”ガーゴイル”を彷彿させる突起物が後頭部にあることから 、ゴツゴツしたイカツイ・怖い印象を持つ方もいるかもしれませんが、成体でも20cm程度と手のひらサイズのガーゴイルゲッコーはまさに ”小さな恐竜” といわんばかりの外見をしています。
また、ガーゴイルゲッコーの特徴でもある身体のカラーリングも種類が豊富であり、同じ個体でも環境・時間帯などによって大きく異なることがあります。
ガーゴイルゲッコーの外見において、”モルフ” といわれる模様パターンがあり、ストライプ・マーブルといった模様に対して、レッド・オレンジ・イエロー・ホワイトなど、色と組み合わせて表現されています。
他種では明確になっていることも多いこの ”モルフ” が、まだまだ解明されていない点もガーゴイルゲッコーの魅力のひとつかもしれません。
ガーゴイルゲッコーの寿命
ガーゴイルゲッコーの寿命は10年程度、と言われています。
ただ、自然界で明確にこの程度、飼育下ではこの程度、というほど、まだまだ情報が確立されているわけでもないように感じていますので、他のペットと同様、ガーゴイルゲッコーにとってストレスの少ない過ごしやすい環境下での飼育が維持できれば、もっと長生きすることもあるのではないかと思います。
いずれにしても、決して短命というわけではありませんので、ガーゴイルゲッコーを飼育する場合は、ご自身の生活をガーゴイルゲッコーにあわせる必要もありうることも念頭において飼育検討いただければと思います。
ガーゴイルゲッコーの価格
ガーゴイルゲッコーは爬虫類ショップやイベントなどで販売されており、その価格は2~3万円台から、高額な個体では10万円を超える個体もいます。
雄雌の判別が難しい幼体、繁殖能力をもつ成体、といった成長度合いによっても価格は異なり、安価な個体は幼体であることが多いです。
ガーゴイルゲッコーの高価格帯に分類されるものとしては、身体のカラーリングにおいて赤の発色が強く出ているものが分類されていることが多いです。