【ガーゴイルゲッコー】「ラコダク」とは? でも少しふれていたガーゴイルゲッコーの分類である「ミカドヤモリ属=Rhacodactylus(ラコダクティルス)」。
細かな分類としてはこの「ミカドヤモリ属」に属するガーゴイルゲッコーですが、今回は ”爬虫類” のなかでも、どのような分類になっているのかを改めてご紹介します。
生物学上の分類
”かいもんこうもくかぞくしゅ”
生物学上、分類は「界門綱目科属種」で分けられ、”かいもんこうもくかぞくしゅ” といわれます。
我々人間を含め、この分類で分けられますが、人間の場合は以下のように分類されています。
界 : 動物界
門 : 脊索動物門
綱 : 哺乳綱
目 : 霊長目
科 : ヒト科
属 : ヒト属
種 : ヒト
人間は哺乳類の「霊長目」にあたり、他の種としてはサルが属しています。
ガーゴイルゲッコーの分類
ガーゴイルゲッコーの分類
ガーゴイルゲッコーは以下のように分類されています。
界 : 動物界
門 : 脊索動物門
綱 : 爬虫綱
目 : 有鱗目
科 : イシヤモリ科
属 : ミカドヤモリ属
種 : ツノミカドヤモリ
動物界・脊索動物門、であることは人間と同じながら、そこから「爬虫綱」(いわゆる「爬虫類」)に分類され、細分化されていきます。
綱 : 爬虫綱(はちゅうこう)
ワニやカメ、ヘビ・トカゲなど、爬虫類即売会イベントなどでも一緒に見られるこれらの種が含まれています。また、いまでは絶滅してしまっている恐竜もこの種に含まれることから、爬虫類に太古の魅力を感じる方も少なくないのではないでしょうか。
目 : 有鱗目(ゆうりんもく)
爬虫類のなかで最も種数の多い分類であり、ガーゴイルゲッコーもそのなかに含まれています。
これに分類される種としては、ヤモリ・トカゲ・ヘビ・イグアナなどが含まれています。
主要な爬虫類のなかでは、カメ・ワニは他の分類になりますが、それ以外の大半はこの有鱗目(ゆうりんもく)に属しています。
また、有鱗目は ”トカゲ目” とも呼ばれることがあります。
科 : イシヤモリ科
イシヤモリ科は、オーストラリア・ニュージーランド・ニューカレドニアに分布するヤモリの分類であり、ここまでくると、大分ガーゴイルゲッコーとも種として類似しているヤモリが多いように感じます。
属 : ミカドヤモリ属
そして、ラコダクとも呼ばれるミカドヤモリ属では、ガーゴイルゲッコーとニューカレドニアジャイアントゲッコーが属しています。ニューカレドニアジャイアントゲッコーはヤモリのなかでも最大種であり、ガーゴイルゲッコーも成体で20cmほどの大きさにもなることから、ミカドヤモリ属はヤモリ科のなかでは大型種の属する分類とされています。
「生物学上の分類」のまとめ
「ヤモリ」とよく間違えられる「イモリ」はそもそもの生物学上の分類も大きく異なり、爬虫綱ではなく、両生綱に分類されています。名前は似ていても生物としては異なる生き物でもあるので、ぜひご存知ない方にも少しずつでも知っていただけたら幸いです。
また、有鱗目=トカゲ目の一種でもあるガーゴイルゲッコーを含むヤモリは、”トカゲの一種” であるともいえるかと思います。
生物学上の分類という側面からみると、トカゲの一種でもあり、恐竜と同じ種にも属するガーゴイルゲッコー。なんとなくご存知の方は多いかと思いますが、改めて知ってみるとガーゴイルゲッコーの新たな魅力を感じていただけるのではないでしょうか。
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