日光浴をするといわれているガーゴイルゲッコーにとって、照明を設置することは望ましい飼育方法とされています。
最近では、LED照明なども出てきていることから、どれを選んだら良いか悩む方もいるかもしれませんが、それぞれの役割を把握したうえで、どのような照明を設置するか、ご検討いただければと思います。
照明の役割
ガーゴイルゲッコーを飼育するうえで、照明の役割としては主に2点、日光浴(バスキング)用と自然光用があります。
①日光浴(バスキング)用
ガーゴイルゲッコーは日光浴(バスキング)をすることで「体温の上昇・紫外線の照射」を享受することができます。
体温が上昇することで、代謝能力が上がり消化促進、ひいては健康の維持につながります。また、紫外線を照射することでビタミンD3を合成することができ、カルシウムの吸収を助けてくれます。
ガーゴイルゲッコーはクル病(代謝性骨疾患)にかかりやすいともいわれており、日光浴(バスキング)による紫外線の照射はこれを予防する手段のひとつと考えられています。
②自然光用
夜行性であるガーゴイルゲッコーが、昼も夜も分からない環境で飼育されることは望ましい環境ではありません。本来の環境に近づけるという意味でも、照明の役割は大きいです。
本来の自然下では気にしなくとも一定な生活リズムが、人と一緒に生活をすることで一定ではなくなってしまうことは十分にあり得ます。少しでもガーゴイルゲッコーが過ごしやすい(一定の生活リズムをつくりやすい)環境をつくることで、健康を維持できるような飼育環境とすることが大切です。
照明の選び方
照明の役割をふまえたうえで、どのような照明にするのがよいかを選ぶとしても、ガーゴイルゲッコー用として考えた場合、選択肢はさほど多くはありません。
紫外線照射ライトを利用
ガーゴイルゲッコーに求められる照明の役割をすべて満たすと考えられる照明はこの紫外線照射ライトです。
ただ、もともと夜行性であるガーゴイルゲッコーにとって、必要とされる紫外線量は多くはなく、紫外線照射ライトを利用するにしても、販売されているなかでも紫外線量の少ない照明で十分です。
紫外線量が強ければ強いほど良い、というものでもなく、紫外線量の強い照明を使うと健康を害してしまう恐れもありますので、紫外線照射ライトを選ぶ際には対象の生体をよく確認したうえで利用するようにしましょう。
LEDライトを利用
ガーゴイルゲッコーが必要とされる紫外線の照射はされませんが、自然光としての役割を担うには十分な照明です。
電気代などランニングコストも安いので、ガーゴイルゲッコーを飼育されている方ではLEDライトを利用されている方も少なくないのではないでしょうか。
紫外線照射ライトを使う場合は紫外線量の弱いものを使うこと。
LEDライトでもガーゴイルゲッコーの生活リズムを整える、という意味では十分。
コメント