爬虫類・ヤモリ・ガーゴイルゲッコーを飼育している人が周りにいない、興味はあるけどガーゴイルゲッコーがどんなヤモリかもっと知りたい、という方に向けて、より情報をお伝えできるWEBサイトを目指している ”GeckoLife” 。
今回はガーゴイルゲッコーの魅力でもある「同じ個体でも変わる多彩なモルフ」についてご紹介します。
ガーゴイルゲッコーの ”モルフ”
多種多様な “モルフ” が存在
ガーゴイルゲッコーのモルフの種類や特徴 でもご紹介のとおり、ガーゴイルゲッコーには多種多様なモルフが存在します。
「モルフ」という言葉自体、爬虫類の飼育経験のない方には馴染みの少ない言葉かと思いますが、爬虫類界において「モルフ」は「品種・模様」といった意味合いで用いられ、生体の色や模様のことを指します。
ヤモリのモルフというと、パッと思いつくのはレオパ(レオパードゲッコー)やクレス(クレステッドゲッコー)かと思いますが、ガーゴイルゲッコーのモルフは、それらヤモリのものとは異なる魅力があり、このモルフの差異は、生体価格が変動する大きな要素のひとつになっています。
ガーゴイルゲッコーのモルフの ”特徴”
レッド(赤)が際立つカラーリング
爬虫類の色をみると、もともとの自然界で馴染むことを意図してか、その多くは自然下にある樹々や土の色と近しい、グリーン系・ブラウン系が多いように感じます。
そのなかで、ガーゴイルゲッコーは身体の多くを占めるベースカラーはブラウン系の成体が多いように見受けられますが、ベースカラーだけでなく、ストライプやスポットなど、アクセントとなるパターンを持つ個体も多く、また、そのアクセントカラーとして「レッド(赤)」の発色が非常に良い個体が存在します。
べったりと絵具の赤色を塗ったかのようなその「レッド(赤)」のカラーリングは、ガーゴイルゲッコーの特徴を代表するモルフのひとつであり、これはガーゴイルゲッコーの成体価格を大きく左右する要素のひとつとなっています。
時間帯・環境によって大きく変化
そして、ガーゴイルゲッコーのモルフの大きな特徴として、時間帯や環境によって大きく変化すること、が挙げられます。
時間・温度・湿度・飼育環境など、なぜガーゴイルゲッコーのモルフがこんなに変化するのか、その理由は定かではありませんが、アクセントとなるパターンがほぼ消えている状態もあれば、一方で、非常に際立つ発色を見せる場合もあります。
私自身そうでしたが、お店で最初に見て取り置きしていただき、準備ができてからお迎えしようと数日後にお店に行くと、同一個体とは思えない姿を見せてくれたりと、その変化具合は他のヤモリにはないガーゴイルゲッコーの魅力ではないかと思います。
クレステッドゲッコーなどのモルフにおいて、発色の良し悪しをファイアアップ・ファイアダウン、と呼ぶこともありますが、ガーゴイルゲッコーはこれに該当する、とも一概に言えず、なぜこのような変化をするのか、まだまだ謎の多い種であることも、ガーゴイルゲッコーの魅力かもしれません。
ストライプ・マーブルなどの多彩なパターン
カラーリングは「レッド(赤)」がひとつのポイントになりますが、身体全体を覆うベースカラーの一部に見えるパターンとして、「ストライプ」や「マーブル」など、ガーゴイルゲッコーとしてみると、一定ではない模様が見られます。
爬虫類の他種においては、遺伝により伝えられるモルフが確立されているものもありますが、ガーゴイルゲッコーはまだ明確になっている、という情報はありません。
他種のペット全般にも言えることかもしれませんが、モルフで色合いや模様の差異があるガーゴイルゲッコーは特に、個体ごとの差異が分かりやすい種のひとつでもあり、このような点もガーゴイルゲッコーの魅力であると考えます。
「同じ個体でも変わる多彩なモルフ」のまとめ
ガーゴイルゲッコーに限らず、爬虫類界では「品種」や「模様」といった意味を指す「モルフ」。
同一個体ながら、色味や模様が大きく変化するガーゴイルゲッコーは、他種では感じえない魅力を持っており、見ていても飽きることのない、その不思議な特徴に魅入られた方は私だけではないと思います。
我が家のガーゴイルゲッコーもそれぞれ全く違うモルフを持ち、色々な表情を見せてくれますが、いずれも他にはない唯一無二の特徴であり、性格だけでなく見た目にも、オリジナル感を感じることができます。
冒頭にも挙げているとおり、ガーゴイルゲッコーの成体価格にも大きく影響するモルフは、価格の差異をつける要素ではあるものの、当然ながら価格が高いから良い・低いから悪い、というものではありません。
各個体の良さがそれぞれあるなか、ガーゴイルゲッコー全般における大きな魅力のひとつとして、本内容もご参考にいただければ幸いです。
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