ガーゴイルゲッコーの雌は一定成長すると定期的に産卵するようになります。
有精卵・無精卵問わず産卵をする場合、産卵床を設置しておくとその場所に産卵することも多く、特に有精卵の産卵時には卵の保管環境を適切な状態で保つことのできる産卵床が重宝されます。
そのなかで、我が家でもいくつか産卵床を試したなか、現在用いている産卵床「ポゴナ・クラブ バーミキュライト」をご紹介します。
おすすめポイント
高温焼成材のため無菌
バーミキュライトは園芸などにも使われる土壌改良用の土のことです。
元来は園芸で用いられる用途ながら、バーミキュライトが生成される過程において高温処理されていることから「無菌」であり、デリケートな卵の管理において非常に優れた「清潔さ」のメリットを発揮します。
保湿性・通気性に優れる
もちろん「清潔さ」だけが産卵床に必要な条件ではなく、「保湿性」「通気性」が良いことに加えて「保水性」も優れていることから、バーミキュライトは卵を管理するうえで非常に望ましい環境の維持に用いやすいと考えられます。
卵に色が付きづらい
さらに、優先順位としては高くありませんが、卵自体に色が付きづらいこともこの「ポゴナ・クラブ バーミキュライト」がオススメなポイントのひとつです。
卵を管理するうえで、卵自体に直接産卵日などを記入する方もいると思いますが、そもそもガーゴイルゲッコーが卵を産み落とす産卵床によっては卵自体に色移りしてしまうことがあるため、できれば卵には色を付けたくない、といった方には嬉しいポイントかと思います。
注意するポイント
使いまわしは避けること
「清潔さ」を維持するうえでのポイントにも通じることですが、当然ながら一定期間利用していれば「無菌」状態ではなくなり、その「清潔さ」は下がっていくこととなります。
卵の孵化までを考えると2~3か月ほどは使われている状態かと思いますので、それをそのまま別の卵の産卵床として使う、ということは避けたほうが望ましいと考えます。
産卵床だけで孵化するわけではない
様々な飼育環境下のなか、絶対にこの産卵床でないとダメ、とか、この産卵床なら必ず孵化する、といったことはありません。湿度・清潔さに加え、温度や卵の管理方法なども注意してようやく孵化まで至ることとなりますので、孵化までを目指す場合は飼育環境にあわせた諸調整は必要であると考えるようにしましょう。
「ポゴナ・クラブ バーミキュライト」のまとめ
産卵床として用いられる床材は多々あり、絶対にこれでなければダメ、というものではありませんが、より卵が維持管理しやすい特性を持つこと、また、ガーゴイルゲッコーが卵を産む際に掘りやすく埋めやすい、といったことを鑑みたときに、この「ポゴナ・クラブ バーミキュライト」が最も使いやすいと感じました。
とはいえ、産卵しそうな兆候がでてから産卵床を設置して使ってくれることもあれば、産卵床を使わず、もともとの床材自体に産卵してしまうこともあるため、あくまで「産卵床として使いやすい床材」としてお考えいただければと思います。
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