「ガーゴイル」という名前を聞くと、知らない方は悪魔的な風貌をイメージされるかもしれませんが、実際にはポテッとした身体に頭の大きなかわいいヤモリであるガーゴイルゲッコー。
今回はガーゴイルゲッコーの名前の由来と「ガーゴイル」についてご紹介します。
名前 ”ガーゴイルゲッコー” の由来
名前の由来は?
ガーゴイルゲッコーの外見上の特徴でもある「後頭部の突起物」が、”ガーゴイル”を彷彿させることから「ガーゴイルゲッコー」と呼ばれます。
ちなみに和名では「ツノミカドヤモリ」といい、その名前の由来は同じく「後頭部の突起物」が角に見えることから、「ツノミカドヤモリ」と呼ばれています。
いずれにしても「後頭部の突起物」が名前の由来にもなっていることから、この「後頭部の突起物」はガーゴイルゲッコーの最たる特徴ともいえます。
”ガーゴイル(Gargoyle)” とは
悪魔? 怪物? ”ガーゴイル(Gargoyle)” とは?
怪物などの形をした雨どいの機能を持つ彫刻のことを ”ガーゴイル(Gargoyle)” といい、西洋建築(ゴシック建築)の屋根などに設置される石造のことを指します。
実物でよくガーゴイルとして紹介されているのは、フランス・パリのノートルダム大聖堂に設置されている、頭に角が生えた怪物の形をした彫刻などがありますが、これ以外にも「ガーゴイル」の形は様々あるようです。
また、ゲームや小説などのフィクション作品に登場することもあり、実際のガーゴイルを知らずとも「悪魔的」「怪物像」といったイメージを持たれている方も多いのではないかと思います。
「魔除け」にも用いられる “ガーゴイル(Gargoyle)”
怪物・悪魔的な外見をもつ ”ガーゴイル(Gargoyle)” は、その外見から恐怖心を与え、悪霊を建物に入れない・吐き出す、といった意味をもつことから、「魔除け」の役割もあると考えられています。
日本においても建物に設置されるものとして鬼瓦や沖縄のシーサーなど、「魔除け」「厄除け」としての役割はガーゴイルと近しいものがあるとも考えられます。
恐怖心を与える風貌とは裏腹に、その役割は決して恐怖を与えるものではなく、むしろ「護ってくれるもの」でもあるため、そう考えると、「家」を「守る」と書くヤモリ(=家守)のなかでも特にヤモリらしい名前を持つ種ではないかと思います。
「名前の由来」のまとめ
なんとなくのイメージは持っていた “ガーゴイル(Gargoyle)” も、ひとつの情報として気にしてみると非常に興味深いものだと感じました。
「後頭部の突起物」があるから、というだけではなく「魔除け」としての役割もある “ガーゴイル(Gargoyle)” の名を持つヤモリである、ということも知っていただけたら、「ガーゴイルゲッコー」のイメージもまた良い意味で違ったものになるのではないでしょうか。
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