ガーゴイルゲッコーが産卵をするにあたり「産卵床」が必要になります。
もともとの床材を産卵床と兼ねる場合もあれば、産卵時のみ産卵床を設置する場合もあったり、それらに応じての産卵床の種類も複数あるため、飼育されている方の管理のしやすさなどもふまえ、産卵の兆候がみられた際には産卵床を設置するようにしましょう。
「産卵床」の種類
①バーミキュライト
バーミキュライトは園芸などにも使われる土壌改良用の土です。
その特徴として「保湿性」「保水性」「保温性」に優れているため、まさに産卵床には適切な種類のひとつであり、また、バーミキュライトが生成される過程において高温処理されることから「無菌」であることも大きな特徴のひとつです。
自然界では当然ながら用いられることのないバーミキュライトですが、飼育下においては非常に使いやすく、値段も手ごろに入手もしやすいので、ぜひ試してみても良いかと思います。(我が家でも産卵床として愛用しています。)
②水苔(ミズゴケ)
苔の一種でもある水苔(ミズゴケ)は、保湿性に優れた床材でもあり、自然下でもあるものから、適切な産卵床の一種です。ガーゴイルゲッコーだけでなく、他の爬虫類においてもよく床材として用いられる産卵床でもあります。
③産卵床用床材
爬虫類の産卵床用として販売されている床材もあり、そういった種のものは、産卵床に必要な保湿性や保温性、通気性などに優れているものも多く、利用しやすいかと思います。
他の産卵床に比べると割高な印象はありますが、入手できる場合は利用してみてはいかがでしょうか。
④床材(細か目)
普段は床材として用いているものでも産卵床として利用できる種の床材もあります。
特に細か目の床材であればガーゴイルゲッコーが産卵する際、掘りやすいかと思いますので、場合によっては利用してみても良いかもしれません。
「産卵床」の選び方
床材と同じく、産卵床にも様々な種類がありますが、産卵床を選ぶにあたってのポイントとしては機能・素材・コストの3点があります。
【機能】
産卵床として必要な機能は、保湿性・保温性・通気性であり、産卵床を選ぶポイントとして最も重要な点でもあります。
卵はシビアな温度・湿度管理が必要になりますが、加水の頻度なども産卵床の種類によって異なりますので、できる限り保湿性も高く、かつ保温性の機能を持つ産卵床が望ましいです。
【素材】
重要なポイント、というほどではありませんが、自然下でもある土や苔なのか、もしくは人工的に作られた土なのか、など、産卵床には様々な種類の素材が使われています。
物によっては、卵に付着しやすかったり、卵に色うつりしたりと、卵自体が見づらくなってしまう素材もありますので、少し気にしてみてもよいかもしれません。
【コスト】
物によりけりですが、産卵床の種類によって割高なものからリーズナブルなものまで様々あります。産卵床として清潔な状態・環境が整えられるように、産卵毎に産卵床は取り換えるのが望ましいので、コストも産卵床を選ぶポイントのひとつです。
「産卵床」のまとめ
産卵床といっても種類が様々ありますが、孵化を目指すのか、産卵だけさせるのか、によってもどの産卵床にするか変わってくるかもしれません。
それぞれの産卵床でガーゴイルゲッコーも産みやすい・産みにくいなどもあるかもしれませんので、飼育しながら複数の種類を試してみるのも良いかと思います。
コメント
はじめまして、ガーゴイルゲッコーに一目惚れして今年の7月から飼育を始めました
いづれ繁殖まで狙ってみたいのでサイト大変参考になります、ありがとうございます
バンバさん、はじめまして。
参考にしていただいてありがとうございます!
うちも最初のくてづをお迎えしたのは6年前の7月でしたが、いまだ色んな魅力を感じさせてもらってます。