【ガーゴイルゲッコー】「ラコダク」とは?

ガーゴイルゲッコーのことを色々調べていると「ラコダク」という言葉を見聞きすることがあります。
最初は意味が分かりませんでしたが、、、今回はこの「ラコダク」についてご紹介します。

【ガーゴイルゲッコー】「ラコダク」とは?

「ラコダク」とは

ラコダクとは?

ガーゴイルゲッコーの分類である「ミカドヤモリ属=Rhacodactylus(ラコダクティルス)」を略して「ラコダク」と呼びます。

ですので、「ラコダク」の意味としては「ミカドヤモリ属」を総称して指す言葉であり、ガーゴイルゲッコーのほか、かつて同属に属していたクレステッドゲッコーやチャホウアなどニューカレドニア原産のヤモリのことを指します。
  

「ラコダク」は「壁チョロ」ともいわれる

「ラコダク」=「壁チョロ」?

「ラコダク」の一種であるガーゴイルゲッコーだけでなく、クレステッドゲッコーなども樹上性のヤモリのため、ゲージで飼育すると壁面などをチョロチョロ動くこともあることから「壁チョロ」とも呼ばれます。

ヤモリの足の裏には趾下薄板(しかはくばん)といわれる器官があり、この趾下薄板があるために壁に貼りつくことができるのですが、ガーゴイルゲッコーはこの趾下薄板が小さいため、「壁チョロ」といわれる種に括られているものの壁面に貼りつくことが苦手な種でもあります。

その特徴から、ガーゴイルゲッコーは和名の「ツノミカドヤモリ」のほかに「ホソユビミカドヤモリ」とも呼ばれています。
 

「ラコダク」ヤモリの種類

クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)

ラコダクのなかで最も有名な種でもあるクレステッドゲッコー。王冠をかぶっているように見えることから和名では「オウカンミカドヤモリ」と呼ばれています。
従来はガーゴイルゲッコーと同じミカドヤモリ属(ラコダクティルス属)でしたが、コレロフス属に変わりました。 

ジャイアントゲッコー(ツギオミカドヤモリ)

正式な名前は「ニューカレドニアジャイアントゲッコー」で、その名の通り世界最大のヤモリです。
価格帯もラコダクのなかでは最大級で、10万前後~数十万で販売されていることもあります。 
ジャイアントゲッコーはガーゴイルゲッコーと同じく、ミカドヤモリ属(ラコダクティルス属)に属しています。
 

チャホウア(マモノミカドヤモリ)

ニューカレドニアの言葉で「魔物」を意味するチャホウアは、現地では忌み嫌われているようですが、樹皮に擬態する身体の色が非常に魅力的なヤモリです。
チャホウアも従来はミカドヤモリ属(ラコダクティルス属)でしたが、細分化されてMniarogekko属に変わりました。
  

ルーズゲッコー(サラシノミカドヤモリ)

見た目は他のラコダクヤモリに比べて頭が小さく、クレステッドゲッコーやガーゴイルゲッコーのような突起物もない、スラっとしたヤモリです。
ルーズゲッコーも従来はミカドヤモリ属(ラコダクティルス属)でしたが、クレステッドゲッコーと同じコレロフス属に変わりました。
 

「ラコダク」のまとめ

「ラコダク」「壁チョロ」といった呼ばれ方をするヤモリに含まれるガーゴイルゲッコー。
クレステッドゲッコーやチャホウア、ルーズゲッコーは正式には同属ではないものの、かつては同属だったこともあり、いまだ「ラコダク」と呼ばれているように見受けられます。

ニホンヤモリも壁をチョロチョロしているので、日本においては「壁チョロ」と聞くとラコダクヤモリのイメージもしやすいかもしれませんが、その見た目・身体の大きさなどニホンヤモリと比べて大きく異なる特徴をもつ「ラコダク」ヤモリの魅力も、ぜひ感じていただけたら幸いです。
 

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