ガーゴイルゲッコーを飼育するうえで欠かすことのできない床材は、各メーカーより様々な種類のものが販売されています。
爬虫類用もあれば、そうでないものも含め、適切な床材を使用することで、ガーゴイルゲッコー自体が快適に過ごすことが出来るのはもちろん、保温・保湿性の向上、掃除のしやすさなど、さまざまなメリットがありますので、飼育する環境なども考慮のうえ選んでみてください。
床材の種類
①ヤシガラマット
ガーゴイルゲッコーの床材として利用している方も多いであろうヤシガラマットは、ヤシの実の繊維などで作られたもので、保温性・保湿性が高く、アンモニアも吸収するため消臭効果も期待できます。また、見た目にも自然に近い環境を作り出すことができるため、鑑賞用としても非常に優れています。
なお、100%ヤシガラのものはガーゴイルゲッコーが誤って食べてしまったとしても、そこまで気にする必要はなく、処理の仕方としても通常の可燃ごみとして出すことができますので、掃除のしやすさも抜群です。
②バークチップ
松の樹皮(バーク)を砕いたもので、水を吸いやすく保水効果が高いです。鑑賞用としても非常に綺麗に見えることから、ガーゴイルゲッコーにも使用している方もいるかと思います。
ひとつひとつが大き目なのでガーゴイルゲッコーが口にしてしまう心配もありませんが、反面、糞が見つけづらいため、掃除のしやすさという点においては他の床材より使いにくいかもしれません。
③キッチンペーパー・ペットシート
爬虫類用というわけではありませんが、管理もしやすく手に入りやすいキッチンペーパーやペットシートはガーゴイルゲッコーを飼育するうえでも使いやすい床材のひとつです。
鑑賞用という意味ではどうしても味気無さが出てしまうため、好みが分かれるかもしれませんが、いざというとき(掃除するときや病院などでの持ち運び時)に利用するのも良いかと思います。
④水苔(ミズゴケ)
苔の一種でもある水苔(ミズゴケ)は、適度な水分を保つ性質を持ち、湿度が必要なガーゴイルゲッコーにとっては過ごしやすい環境を作りやすい床材のひとつです。
ただ、誤飲につながってしまう恐れがあることや、ものによっては漂白していることから成体にとっては有害になってしまうなど、使用する際には諸注意が必要です。
ガーゴイルゲッコーの床材としては他の種類のほうが適切な感はあるため、利用するとしても常用ではなく産卵床での利用などのほうが適切かもしれません。
床材の選び方
様々な種類の床材があるなか、どれを選んだら良いか悩む方も少なくないかと思いますが、床材を選ぶにあたってのポイントとしては見た目・機能性・メンテナンス性・コストの4点があります。
【見た目】
床材の種類でもご紹介の通り、ものによって鑑賞性の高いもの、そうでないものがあります。アクアリウムやテラリウムといった鑑賞用の位置づけと同等に置きたいと考えている方にとって、見た目は非常に重要です。
【機能性】
ガーゴイルゲッコーにおいて有用な機能としては、保湿性・保温性です。また、ヤシガラマットのように消臭効果のある床材もありますので、飼育する部屋の環境を考慮したうえで機能をどこまで求めるか検討するようにしましょう。
【メンテナンス性】
掃除のしやすいものであればあるほど、綺麗な飼育環境を維持することが出来ます。糞を見つけるのが分かりづらい床材よりは、汚れた箇所が分かりやすく、かつ取り除くだけで綺麗になる床材のほうが、結果的に綺麗な飼育環境の維持につながります。
【コスト】
床材は同じものをずっと使えるわけではありません。当然ながら交換の頻度が高ければ高いほど床材にかかるコストは上がりますので、その点も頭に入れておくようにしましょう。
見た目・機能性・メンテナンス性・コストを念頭に、飼育環境をふまえて選択を。
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