レイアウト用品の種類と選び方

樹上性ヤモリであるガーゴイルゲッコーは、縦型のゲージがオススメであることはゲージの適正な大きさと選び方の通りですが、レイアウトも縦移動のしやすいものにすることがオススメです。

レイアウト用品といっても様々ありますので、ガーゴイルゲッコーが移動しやすく、かつ日光浴などもできる場所を設けるとともに、どういった見た目にしたいかも含めて検討することで、楽しみながら選ぶことができるのではないでしょうか。

レイアウト用品の種類と選び方

レイアウト用品の種類

①流木

アクアリウムでもよく用いられる流木は爬虫類においても非常に使いやすく、主なレイアウト用品のひとつとして活用されています。
ガーゴイルゲッコーにおいても同様で、流木を1つ入れておくだけで縦移動がしやすくなり、さほど大きくないゲージでも動き回りやすくなります

また、アクアリウムでは水に沈む・沈まないといった課題のある流木ですが、こと爬虫類においては全く気にすることなく使えるため、選択肢の幅も広がるのではないでしょうか。

なお、利用するにあたっては、自然物である流木に小さな虫などが付着している場合もありますので、滅菌もかねて煮沸消毒することがオススメです。

②シェルター

ガーゴイルゲッコーが隠れることのできる場所を設ける、という意味では、シェルターはあって困るものではありません。形状・素材・外観など様々なシェルターがありますが、隠れることができる、という点で気にすることはサイズくらいです。
その他、保湿効果にもつながる陶器製のシェルターや、水飲み場を兼ねたシェルターなどは、よりガーゴイルゲッコーが過ごしやすい環境の構築にも一役買ってくれるシェルターもありますので、それらも念頭に選んでも良いかと思います。

③石

ガーゴイルゲッコーにとって、マストというほどではありませんが、景観上、より自然な雰囲気が出ることや管理のしやすさから、石を用いることも少なくありません。

湿度の高い環境下ではものによってカビが生えてしまうこともありますが、石は比較的気にする必要もなく、仮にカビてしまったとしても掃除もしやすいため、良い環境を維持しやすいレイアウト用品のひとつです。

ものによっては角のある石もありますので、ガーゴイルゲッコーが傷を負ってしまうことのない形状を選ぶ必要があります。

④観葉植物

暗い色になりがちなガーゴイルゲッコーの飼育環境において、差し色にもなり、かつ景観を損なうこともないレイアウト用品として、観葉植物を用いられることもあります。

ただ、ガーゴイルゲッコーの飼育環境は高保湿状態が維持されるため、ものによっては適さない観葉植物もありますので、主に用いられるものとしてはポトスやアイビーなど、環境を選ばない丈夫なものが適しています。

また、自然物ということもあり、当然ながら小さな虫などが生じることもありますので、それが嫌だという方は造花(フェイクグリーン)で代用しても良いかと思います。

⑤エサ入れ・水飲み皿

エサのあげ方、霧吹きの頻度などにもよりますが、エサ入れ・水飲み皿もレイアウト用品として販売されています。また、爬虫類用というわけではなくとも物によっては小物入れなどでも、エサ入れや水飲み皿の代わりになるものもあります。

特に水飲み皿については、ガーゴイルゲッコーが好きなときに水分補給できる環境をつくる、という意味でも設置することが望ましいです。
 

レイアウト用品の選び方

我が家のガーゴイルゲッコーをみていると、お互いが見えているわけでもないにも関わらず、同じような場所にいることが多々あります。
ガーゴイルゲッコーの本能として安心できる場所はあると思いますので、各種レイアウト用品を設置することで以下要素は押さえたレイアウトにすることがオススメです。
 

ゲージの上部で落ち着ける場所

ガーゴイルゲッコーは地面を歩くこともありますが、ゲージの上部にいる時間帯のほうが長いように感じます。
流木1本を設置するだけでもつくることのできるこの要素は、ガーゴイルゲッコーにとってストレスを感じにくい場所のようにも感じますので、何らかの形で設けたほうがよいです。

明るさを遮ることのできる日陰部

日光浴をするガーゴイルゲッコーですが、いつでも好きなタイミングで暗所に移動することができるように、日陰部をつくることも大切です。ガーゴイルゲッコーの身体が隠れるくらいの幅(直径5~6cm程度)がある流木であれば、1本設置するだけでこの要素も満たすことができます。

身体の幅と同じくらいの幅の樹

個体による好みもあるかもしれませんが、身体の幅と同じくらいの直径3cm程度の樹で日光浴をするガーゴイルゲッコーもいます。身を隠すことができる場所・日陰部になり、温度調整をできる場所とあわせて、日光浴がしやすく、ガーゴイルゲッコーの身体の大きさにあわせて掴みやすい場所は、ガーゴイルゲッコーにとって心地よい場所のひとつではないかと思います。

 

ゲージのなかでは、ガーゴイルゲッコーがその時々に応じた場所を選べるように、高所・暗所を考慮したうえレイアウト用品を選ぶようにしましょう。

 

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