ガーゴイルゲッコーの脱皮・注意事項

爬虫類は人にはない「脱皮」をする生き物で、爬虫類・ヤモリの一種であるガーゴイルゲッコーも例外なく「脱皮」します。

普段の状況とは異なる脱皮中の様子をみると、見慣れないうちは心配になってしまうこともありますが、脱皮は健康の証でもありますので、慌てることはありません。

日々の飼育環境において、ガーゴイルゲッコーが過ごしやすい環境を作ることで、必然脱皮もしやすい環境にはなりますので、日々様子を見がてら、脱皮がうまくできているかどうか気にかけるようにしましょう。

ガーゴイルゲッコ―の脱皮・注意事項

なぜ「脱皮」するのか

そもそも脱皮とは?

爬虫類・ヤモリの一種であるガーゴイルゲッコーにおける脱皮とは「成長のため古くなった外皮を脱ぎ捨てること」で、古くなった角質層が新しいものにかわることを意味します。昆虫などの他種、節足動物なども脱皮をしますが、ヤモリの脱皮とは異なり、成長の過程において非常に重要な役割を果たしています。

それだけ聞くと、ガーゴイルゲッコーの脱皮は重要ではないように感じるかもしれませんが、成長する過程において古くなった外皮を脱ぎ捨てることも大事な役割でもありますので、脱皮が問題なくできる環境をつくることはとても大事です。
 

脱皮の頻度は?

健全な飼育を心掛けるにあたって、どのくらいの頻度で脱皮をするのか把握したい方も少なくないかと思いますが、ガーゴイルゲッコーの脱皮の頻度は個体差もあるようで、我が家のガーゴイルゲッコーを見ていても明確な頻度はなかなか把握ができません。

ヤモリ全般、比較的決まったの周期での脱皮がなされるようですが、数週間~1か月毎に1回程度ではないかと感じます。
 

「脱皮」のしやすい環境

脱皮には「湿度」が重要!

ガーゴイルゲッコーを飼育するにあたっての大事なポイントのひとつである「湿度」は、脱皮のしやすい環境という点においても非常に重要な役割を果たします
湿度が低い(乾燥状態)と脱皮がうまくできず、「脱皮不全」をおこしてしまう場合があります。

おおよそ60%くらいの湿度を保つことのできる環境であれば、よほど気にする必要はありませんが、日本において、特に冬は乾燥する季節でもあるため、時期に応じて保湿の工夫をする必要があります。
 

 

「脱皮」するとどうなるのか

明らかに見た目に変化が生じます

「外皮を脱ぎ捨てる」という意味をもつとおり、ガーゴイルゲッコーが脱皮をする際は、外皮がうっすらと白くなり、普段の見た目とは明らかな変化が見られます。

尻尾のほうから頭にかけて徐々に白くなり、全身が覆われたのち、ガーゴイルゲッコーが口で外皮を引っ張り、皮膚から取りはがします

白くなり始めてからすべての外皮が取り除かれるまでおおよそ数時間程度かと思いますが、普段とは異なるガーゴイルゲッコーの脱皮姿をみると、健全に成長することを実感する機会になるのではないかと思います。
 

脱皮した外皮を食べる

ガーゴイルゲッコーをはじめ、ヤモリが脱皮をする場合は、口で取りのぞいた外皮はそのまま食べてしまうことがあります。ただ、必ず食べる、というわけでもなく、部分的に食べる場合、ほぼ食べない場合もあり、個体差や、気分(?)でも違うのではないかと思います。

脱皮したときに食べる姿が異常なわけでもなく、一方、食べないからといって心配するほどでもありませんので、もしゲージ内に脱皮した落ちている場合は適宜取り除くようにしましょう。
 

「脱皮」の際の注意事項

①身体に直接霧吹きはしない

湿度が重要な脱皮において、直接身体に霧吹きをしてあげたほうがよいのでは?との考えもあるかもしれませんが、直接身体を濡らしてしまうと白くなった外皮が皮膚にくっついてしまい、脱皮しづらくなってしまう、ともいわれています。

一応、我が家でも気にはしており、脱皮しはじめの状況をみた際は直接ではなく、ガラス面や床材など、ゲージ全体の保湿につながるように霧吹きをしています。

②触らない

普段、ゲージ内ではさほど活動らしい活動をすることもないガーゴイルゲッコーですが、脱皮のとき、特に口で外皮を取りはがしているときは、見た目上にも忙しそうな様子が見られます。

脱皮のタイミングを人の手によってずらしてしまうことは避けたほうが望ましいと思いますので、基本的に脱皮している姿を確認できた場合は触る・ハンドリングする・エサを与える、といったことは避けるようにしましょう
 

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